今回は、人間国宝といわれた人形作家の秋山信子の経歴や作品の買取相場についてご紹介します。
秋山信子の経歴

引用:美術三冬花
秋山信子は人間国宝に認定されている大阪出身の人形作家です。
1928年に大阪で生まれ、1955年から27歳で創作人形作家の大林蘇乃(日展や日本伝統工芸展、京展、現代人形美術展などで活躍した感情の機微を表現した創作人形が得意な人形作家)に師事し、人形製作を学びはじめます。
そして師事から4年で日本伝統工芸展に出品した「望郷」が早くも初入選しました。
それから日本伝統工芸展でいく度も受賞するだけでなく、全日本女流人形展での受賞や個展の開催など、成功を収めています。
1963年には日本工芸会正会員に認定され、1978年、秋山が50歳の時には日本伝統工芸展に出品した「大月」が文化庁の所蔵となりました。
そして65歳で皇太子殿下への献上品「迦陸贅」の人形を製作。
その3年後の1996年に重要無形文化財「衣裳人形」の保持者、いわゆる人間国宝に認定されました。
秋山信子の人形製作は日本各地の祭礼行事や中国の風俗などをテーマとし、桐塑人形の技法など駆使した独自性の強いものです。
人間国宝になった2年後の1998年に勲四等宝冠章を受章してから、現在に至るまで第一線で創作活動を行い、後継者の育成に励んでいます。
秋山信子の代表作品
秋山信子の代表作品をいくつか紹介します。
望郷
写真は残っていないようですが、秋山信子を語るうえで最も重要な作品が「望郷」でしょう。
大林蘇乃への師事から4年後の作品で、1959年の近畿支部第1回日本伝統工芸展に初入選しています。
なお秋山は望郷で全日本女流人形展受賞を果たしています。
月下
望郷で近畿支部第1回日本伝統工芸展に初入選した翌年、1960年の近畿支部第2回日本伝統工芸展に出品し、日本経済新聞奨励賞を受賞した作品です。
秋山は前年に続き、月下でも全日本女流人形展受賞を果たしています。
潮騒
小春日和
1961年に近畿支部第3回日本伝統工芸展で日本経済新聞奨励賞を受賞した作品です。
この作品が受賞したことで、秋山は近畿支部の日本伝統工芸展で1959年から 3年連続入選もしくは入賞したことになります。
大月
秋山信子が50歳の時に製作し、日本伝統工芸展に出品し、pan class=”c-red text-bold”>文化庁の所蔵となった作品です。
現在は東京国立近代美術に所蔵されています。秋山信子のキャリアにおいて重要な意味を持った作品です。
迦陸贅
秋山信子が65歳の時に皇太子殿下への献上品として製作された人形です。
迦陸贅を献上した3年後に、秋山は人間国宝に認定されています。
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