色鮮やかで上品な作品を生涯に渡って描き続けたベルナール・カトラン。彼の作品は死後も人気があり、ファンの心を離しません。
今回はベルナール・カトランの経歴や代表作について見ていきましょう。
ベルナール・カトランの経歴
ベルナール・カトランは1919年、パリで誕生します。1945年にパリの国立高等美術工芸学校に入学。その際、油彩画家のモーリス・ブリアンションに師事し、本格的な絵の勉強がスタートします。
1947年、国立高等美術工芸学校準備教室で教師となった彼は、翌年にはプラハで開催された国際学生連盟第1回総会でフランス代表として参加。
徐々に画家としての知名度を上げていきます。1950年にブリュメンタル賞受賞。さらに2年後にはエミリー・ロウ賞を受賞し、名声・知名度共に人気画家の仲間入りを果たします。
その後は生まれ故郷であるパリで定期的に個展を開催。様々なグループ個展に参加しながら、実績を積みます。1958年にはオトン・フリエス賞を受賞。1965年に「ムルロー工房の版工」のカタログにシャガールやピカソ、ミロらと共に掲載され、世界的に名を馳せる存在に。
1967年には日本で初の個展を開催し、これをきっかけに日本国内での知名度の獲得に成功します。日本では東京をメインに個展を開催し、俳句とコラボレーションした版画集「俳諧十選」は高い評価を受けました。
さらに東京や大阪・神戸で開催した大規模なリトグラフ展も大成功。あまりの評判に、シカゴでも開催されたほどです。1995年には過去にナポレオンが制定したという、レジオン・ドヌール勲章を授与され、功績が大きく認められました。
ベルナール・カトランの代表作品

引用:韮崎大村美術館
ベルナール・カトランは静物や風景・女性像などを色鮮やかに表現した画風が特徴です。優雅な曲線で描かれた作品は、長年に渡り多くの人を魅了してきました。
有名な作品に「ビクトリア調の花瓶の静物(1989年)/リトグラフ」があります。目にも鮮やかな黄色と黒のコントラストが美しく、花瓶に挿された花と、添えられた檸檬が存在感を醸し出しています。
構図的には単純そうですが、ベルナール・カトランならではの上品な雰囲気を見事に表現しています。
ベルナール・カトランの作品には上品なテイストのものが多く、「ライラック(1984年)/リトグラフ」や「木のある庭(1988年)/リトグラフ(石版画)」、「黒いテーブルシリーズ(1987年)/リトグラフ(石版画)」なども有名です。
ベルナール・カトランの絵の特徴として厚く色を塗っている点が挙げられますが、重たさを全く感じることはありません。むしろ洗練された美しさすら醸し出しています。
今もなおベルナール・カトランの作品にはファンが多く、多くの人の心を惹きつけてやみません。
ベルナール・カトランの版画買取やリトグラフの買取なら買取専門店の散歩道へ
ベルナール・カトランのリトグラフ(石版画)や版画をお持ちではありませんか。もう飾らないリトグラフ・版画・シルクスクリーンがありましたら、散歩道までご相談ください。
当店では経験豊富な鑑定士が多数在籍しております。「版画やリトグラフ、シルクスクリーンを売るのは初めて」「他店と比較したい」などのご相談もお気軽に。スタッフがお客様一人一人に真摯に向き合い、丁寧な対応をさせて頂きます。
相談は電話やメールから。初めての方には無料のLINE査定がおすすめです。画像を送って頂ければ、鑑定士が拝見し、最短即日で査定額をお知らせします。どこよりも高価買取できる自信があります。是非お試しください。