ブリジット・ライリーは線や点のみで、まるで動いているかのような作品を数多く生み出しました。
ここではブリジット・ライリーの経歴や代表作品を解説。高く売るコツについても紹介します。
ブリジット・ライリーの経歴
ブリジット・ライリーは1931年にイギリスのロンドンで生まれました。1939年から1945年までをコーンウォールで過ごし、1946年にチェルトナム女子大学で美術を学びます。
1949年にはゴールドスミス美術学校でサム・ラビンに師事。1962年にロンドンのギャラリー・ワンで初個展デビューします。
ブリジット・ライリーの作品は静止しているはずの絵がまるで動いているように見えるのが特徴。幾何学的パターンによって画面に動きを見せる手法はロンドンのゴールドスミス・カレッジとロイヤル・カレッジ・オブ・アーツで学んだものです。
大学卒業後は教員や商業美術の仕事に就きながら創作を続行。初期作品には風景画も多かったですが、ルネサンス以降の巨匠や印象派の絵画、点描技法に注目。単純化・抽象化のプロセスを通して自身の創作を深めていきました。
1960年代に入ると、白と黒のみを使った抽象的な作品を制作。ニューヨーク美術館の目に止まり、1965年には『レスポンシヴ・アイ(応答する眼)』の展覧会でオプ・アート(オプティカル・アート)の代表的作家として国際的評価を獲得しました。さらに1968年にはヴェネツィア・ビエンナーレで国際賞を受賞。
世界中で大規模な個展が開かれ、1980年には日本に進出。東京国立近代美術館でも特別展が開かれました。主に色と形をモチーフとした多くの作品を生み出し、人々の心を魅了し続けています。
ブリジット・ライリーの代表作品
ブリジット・ライリーの作品は、静止している作品がゆらぐように見える「オプ・アート」がメインです。有名作品のひとつである「朝の歌(1975年)/アクリル」は大きなキャンバスに線がきちんと計算されて描かれています。
ただ線が何本も描かれているだけなのに、じっと見ているといきなり焦点が合わなくなって揺らいで来ることも。視線を外しても線の波は追いかけて来て、一部が動いたり飛び出たりする錯覚に陥ります。
また「波頭(1964年)/版画」や「賛歌(1973年)/アクリル」も見ていると動いているように見えるから不思議です。ブリジット・ライリーの版画やアクリル画は「透明でゆらめく輝き」と評価されたこともあります。
通常、絵画は静止しているものですが、ブリジット・ライリーはその常識を打ち砕き、線や点で動く時間や光を表現しようとしました。
他にも、「Sideways(2010年)/シルクスクリーン」や「One Small Step(Schubert70)(2009年)/シルクスクリーン」も有名な作品ですね。
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