グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)は女性の魅力をキャンバスに表現し、高い評価を得ました。
今回はグスタフの経歴や人気の版画などを紹介します。売却時のコツも解説しているので参考にしてください。
グスタフ・クリムトの経歴
グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)は1862年、七人兄弟の2番目としてウィーンで生まれました。父は彫刻師であったため、彼自身も1876年に博物館付属工芸学校に入学。弟たちも同じ学校で学び、それぞれが後に彫刻師や彫金師となっています。
1879年、グスタフの弟が友人と一緒に美術やデザインの請負を始めたため、メンバーとして加わることに。卒業後には二人と共に芸術家商会を設立します。
舞台装飾をメインとした事業はすぐ軌道に乗り、各国へ派遣されるまでに。1886年から1888年にはブルク劇場の装飾を担当し、金功労十字賞を授与されました。
同年にはウィーン市から正式な依頼を受け、社交界の人々を描いた『旧ブルク劇場の観客席』を制作。さらに、第一回皇帝賞を受賞し高く評価されます。
ウィーンで装飾家としての名声を得ていたグスタフは、1894年にウィーン大学大講堂の天井画を制作。しかし依頼者の意図と違ったテーマだったため、大論争を巻き起こし、その後内戦によって消失する事態となりました。
ウィーンに工房を構えてからは、主に上流階級の婦人たちの肖像画をメインに手掛け、彼の家には多くの愛人が出入りしていたといいます。
生涯結婚はしなかったものの、非嫡出子の存在も多数判明していることで有名。特に気に入っていた愛人はエミーリエ・フレーゲという人物であり、彼の最期の言葉も「エミーリエを呼んでくれ」だったとされています。
グスタフ・クリムトの代表作品

引用:美術手帖
グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)の作風は女性の裸体やセックス・妊婦などを赤裸々に表現し、甘美なエロスを醸し出しています。「接吻(1907年~1908年)/シルクスクリーン・油絵(油彩画)」は代表作ですね。
また「ユディト(1901年)/シルクスクリーン・油絵(油彩画)」はクリムトが第二正典『ユディト記』をイメージして取り組んだ作品です。ヘブライ人寡婦ユディトがアッシリアの将軍ホロフェルネスの首をはね、それを手に持つ姿を描きました。
ユディトの恍惚とした表情は見所のひとつです。「女性の三時代(1905年)/版画」は1911年のローマ国際美術展で金賞を受賞した作品です。
一枚の絵に女の幼少期・若年期・老齢期を描き、“人生”を表現しました。女性の周囲には細胞を表現した模様があしらわれ、生と死をイメージしています。
他にも「抱擁(1910年~1911年)/ジクレー版画・シルクスクリー・リトグラフ」の人物画も代表作の1つですね。
女性をモデルにする印象が強いグスタフですが、晩年には趣向を変え「apple tree, I(1912年)/リトグラフ」といった風景画も数多く手掛けていました。
グスタフ・クリムトのシルクスクリーン買取や版画の買取なら買取専門店の散歩道へ
女性をモチーフにした官能的な作品から、風景画までグスタフ・クリムトは生涯に渡って数多くの作品を生み出してきました。逝去してからも人気は高く、2012年には没後に生誕から150年を記念し、彼が当時使っていたアトリエが再現されたほどです。
もし自宅に飾っていないグスタフ・クリムト(Gustav Klimt)の版画やリトグラフ、シルクスクリーン、油絵(油彩画)が眠っていましたら、散歩道にお売りください。
当店では有名画家の買取実績多数。査定歴20年以上のベテラン鑑定士が丁寧に査定いたします。もちろんどこよりも高価買取をお約束!内訳も丁寧にご説明しますのでご安心ください。