林静一(はやし せいいち)はアニメーターから漫画家、そして画家へと転身を遂げた異色の経歴を持っています。ロッテのキャンディー「小梅ちゃん」のイラストを手掛けたことでも有名ですね。
ここでは林静一の経歴や人気作品について解説します。
林静一の経歴

引用:ロッテ公式HP
林静一は1945年に誕生。満州生まれ、東京都育ちの画家です。1960年にデザインスクールへ入学し、1962年にアニメ制作会社東映動画にアニメーターとして入社。
宮崎駿や芝山努の同期となります。東映ではテレビアニメ『狼少年ケン』『太陽の王子 ホルスの大冒険』などを担当。1965年に東映を退職し、漫画家デビューを果たします。
デビュー作『アグマと息子と食えない魂』を漫画雑誌『ガロ』に発表しました。同時期に自主製作アニメーション『かげ』を発表。『かげ』は草月フィルム・アート・フェスティバルやドイツ実験映画祭などに出品されました。
1972年には初となる個展を開催。さらに京都藤井大丸にて『あやかし幻視行』作品展が開催されるなど、画家としての知名度が上がっていきます。
1978年以降は、東京を中心に毎年個展を開催。1974年にはロッテのキャンディ「小梅」のキャラクター「小梅ちゃん」のイラストを手掛け、日本人にとって身近な画家となりました。
小梅ちゃんは誕生から45年経った今でも採用され続けており、「ヴェネツィア国際映画祭銅賞」や「クリオ映画祭特別賞」「電通賞」など様々な賞を受賞しています。
小梅ちゃんがヒットした理由として林静一は「1970年代、人々の関心が外国へ移る中、あえて日本的な感覚を持ってきた点が評価された」とコメント。時代に流されない自由な発想が、林静一人気を支えてきたと考えられます。
他にも著書に『ゆううつなモモ』や『ペーパームーン』『モモコさんと僕』、絵本に『ねこのしゃしんかん』、画集に『紅犯花』『源氏物語』『林静一作品集』『恋文』などがあり、活躍の場は多岐に渡ります。
林静一の代表作品

引用:ロッテ公式HP
林静一は1970年代に入ったころから次第に漫画家としての活躍は少なくなっていきます。同時に竹久夢二を彷彿とさせる儚く抒情的な画風が注目され始め、漫画よりも画集やイラストの依頼が多くなってきました。
儚夢(ろまん)(1970年代)/木版画」は限定300部の予定でしたが、一部の100部のみ作成された作品。
その他「夢(1970年)/版画」や「四季の女 冬/リトグラフ・版画」が有名です。林静一が描く女性は春夏秋冬と季節の中に華やぎ、情あふれる多彩な世界を表現しています。
主に女性の横顔が多いですが、理由として「横顔のほうが女性のナイーブな情感が伝わりやすい」とコメント。横顔には人の生き様が現れると語っています。実際、大ヒットを飛ばした小梅ちゃんも横顔がメインに描かれています。
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