林駒夫は京都生まれの人形作家です。桐塑(とうそ)という伝統的な技法を使い、多くの人形を世に生み出してきました。
ここでは林駒夫の経歴や代表作品をご紹介します。
林駒夫の経歴
林駒夫は1936年・京都府出身。江戸時代から続く料亭の8人兄弟の末っ子として生まれた人形作家です。子供の頃から歌舞伎や能・狂言に親しみ、芸術的センスを磨いてきました。
京都府立朱雀高校を卒業後は京人形司13代・面屋庄三(岡本庄三)や能面作家・北沢如意のもとで人形作りを学びました。
1958年に十三代面屋庄三が主催する「あまがつ会」に入門してからは、桐塑(とうそ)という粘土を使った伝統的な技法や、和紙を使った人形制作を行ったことでも有名です。
その後日本伝統工芸展に出品した作品が初入選し、名前が一気に知られることになります。1972年には日本工芸会正会員となり、翌年には第20回日本伝統工芸展で日本工芸会総裁賞を受賞。1995年には京都府無形文化財保持者にも指定されています。
さらに2002年には、長年研究に打ち込んできた桐塑人形で重要無形文化財保持者にも選ばれました。その後も紫綬褒章や旭日小綬章を受賞するなど、人形界では不動の地位を築いています。
林駒夫の代表作品
林駒夫が得意とした桐塑(とうそ)人形は、おおまかに彫った木を芯とし、おがくずを練って作った桐塑を貼り付けて作成されています。桐塑はまだ柔らかいうちは自由自在に形を変えることができますが、乾燥すると形に狂いがでるため、素早い作業が必要です。
代表作には、第55回 日本伝統工芸展に出展した「高麗の楽」や第35回 日本伝統工芸近畿展の「散華」などが有名です。
桐塑で作られた人形は、白い肌が特徴で、女性の人形はすらりとしており、男性はややふくよかに作られていることが多いです。人形によってはシャープな雰囲気にするなど、作品ごとに技法を変えており、2つとしてカブらない、様々な作品を世に輩出してきました。
どの作品も今にも踊りだしそうなほど繊細で細やかに作られており、日本伝統工芸展をはじめとした数々の作品展に出品。高い評価を得ています。また人形制作の際、デッサンをしないことでも有名で、「次の作業は人形が教えてくれる」と天才的な発言もしています。まさに匠の技を極めた人形師であるといえるでしょう。
日本人形買取、林駒夫の桐塑人形の買取なら買取専門店の散歩道へ
散歩道では桐塑(とうそ)人形を始めとした林駒夫の作品を高く買取いたします。しかし「これって本物?」「買取してもらえるのかな」と不安になるかもしれません。骨董品は知識がないとなかなか本物の区別をすることは難しいのが普通です。
散歩道には他社より目利きの鑑定士がいるため、お客様の「これは本物?」の疑問に正確に答えます!一点一点丁寧にしっかりと鑑定いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。点数が多い場合や大きいものは出張買取もご検討ください。
当社スタッフがお客様の自宅に出向き、適正価格で買い取りさせていただきます。宅配買取や店舗持ち込みも大歓迎。「まずは相場が気になる」と思ったら、無料の「LINE査定」をどうぞ。送って頂いた写真を鑑定士が査定し、適正価格をつけさせていただきます。
重要無形文化財保持者にも選ばれた林駒夫の作品は価値が高く、買い取り価格が高騰しています。家にもう飾らない林駒夫の桐塑人形があれば、お気軽にご相談ください!