山形博導(ヒロ・ヤマガタ)はポップな色合いをメインとしたリトグラフやシルクスクリーンを生み出した人気の作家です。
ここではヒロ・ヤマガタの経歴や人気作品について解説。売却時のコツもプロ目線で解説します。
山形博導(ヒロ・ヤマガタ)の経歴
山形博導(ヒロ・ヤマガタ)は滋賀県米原市出身の画家・芸術家です。愛称は「ヒロ・ヤマガタ」。1948年、材木屋を営む父のもと6人兄弟の3人目として誕生。
子供の頃より絵画に興味を示し、高校入学後には美術教師であった日本画家・椙村睦親(すぎむらまさちか)に師事。さらに椙村睦親の本棚にあった画家アンリ・ルソーの画集に出会い、大きな衝撃を受けました。
その後は公募で多数の受賞を果たすなど、頭角を現します。同時に大阪のネオン屋に足を運び、蛍光灯を作品に取り入れるなど、光に対する興味が加速。
1967年頃に上京し、バイトをしていた画材屋で才能を見出され、広告会社へ就職しました。仕事の合間に米粒やサイコロに絵を描いてリフレッシュしていたのは有名な話です。1972年、当時の恋人を追いかけてヨーロッパへ渡るものの、破局。この出来事をきっかけにパリへ定住します。
1973年にパリの画廊との契約に成功し、初の個展を開催。ヒロ・ヤマガタが海外でも知られるきっかけとなりました。以降はパリを拠点に様々なサロンへ出展すると共に、ヨーロッパ各地で個展を開催。
1978年にロサンゼルスへ移住してからは、シルクスクリーンで一気に名を馳せます。その後ロサンゼルス市観光誘致キャンペーン公式作品を制作。
さらにはロードアイランド州が、9月21日を「ヒロ・ヤマガタの日」に定めるなど、知名度・注目度共に今後も期待がかかる画家です。
山形博導(ヒロ・ヤマガタ)の代表作品

引用:翠波画廊
ヒロ・ヤマガタの作品は「風景」や「人」をモチーフにした作品が多いのが特徴。よく見ると、会話を楽しんでいたり、走っていたりと、作品の中にある物語を楽しめるのも魅力です。リアルな背景を描きながら、登場する人物はどこかポップな印象で、カラフルな色使いが見ている人を引き寄せます。
鮮やかな色使いは人の心を掴み、80年代から90年代にかけて爆発的な人気が出ました。特に人気の高い作品は「自由の女神(1986年)/シルクスクリーン」で「自由の女神100周年記念ポスター」の依頼を受けて書き上げた作品です。
画面右に大きく描かれた自由の女神をメインに繰り広げられるニューヨークのにぎやかな様子が伝わってきますね。
またシルクスクリーン以外にも、「ペペ(1979年)/油彩」はヒロ・ヤマガタらしい、明るい作品。雪の積もった情景を静かに描きながらも、気球や登場人物たちをポップに仕上げ、気持ちが明るくなる作品。
人気でもあるため、1979年に発表された画集にも収録された、希少な作品です。その他「マラソン(1978年)/油彩」や「ノアの方舟(1980年)/シルクスクリーン」など作品は多彩。どれもヒロ・ヤマガタの特徴である、ポップな色使いがよく現れています。
山形博導(ヒロ・ヤマガタ)のリトグラフ買取やシルクスクリーンの買取なら買取専門店の散歩道へ
ヒロ・ヤマガタは油彩やリトグラフ・シルクスクリーンから、ブロンズ作品まで多彩な面で才能を発揮。爆発的に売れたこともあり、流通が多く気付いていないだけで、自宅にあるかもしれませんよ。
もし山形博導(ヒロ・ヤマガタ)のリトグラフ・版画・シルクスクリーンや油彩、ブロンズの売却を検討中なら、散歩道へお知らせください。当店の鑑定士は査定歴20年以上。豊富な知識と実績で、お客様の骨董品や美術品・芸術品を高価買取いたします。お気軽にお問い合わせください。