250年以上に渡って、御所人形の伝統と技を一子相伝で守ってきた伊東久重の経歴と代表作品をご紹介していきます。
伊東久重の経歴

引用:DHCテレビ
伊東久重は古く江戸・享保年間(1716〜1730年)から御所人形の伝統と技を250年以上に渡って一子相伝で伝えてきました。明和4年(1767年)に後桜町天皇より「有職御人形司伊東久重」を賜っています。なお明治以降は御所人形だけでなく、五月人形や雛人形、市松人形も手掛けます。
2020年現在の当主は、十二世伊東久重氏です。
伊東久重の御所人形の特徴は三頭身であること、透き通るような白い肌です。「御所人形」という名前で呼ばれるようになったのは明治時代のことであり、江戸時代には「大頭人形」や「三つ割人形」などと呼ばれていました。
30年以上乾燥させた桐の木を彫刻した桐の生地に胡粉(牡蠣の貝殻の内側の部分を振り潰したものです。日本画で用いられることが多いです)を塗っては磨く工程を、1年から3年程かけて、50回ほど繰り返すことによって、白い肌の光沢を出しています。
なお「伊藤久重」と記載している記事もありますが、正式には「伊東久重」です。
共に藤原姓であり同族ですが、伊藤氏は三重を本拠地にしてきた一方で、伊東氏は伊豆(長泉町など)を本拠地としてきました。
伊東久重の代表作品
伊東久重の代表作品をいくつか紹介していきます。
陽光

引用:WAKO
太陽の光を受けて、幸せを感じている皇子の人形です。
太陽を象った立派な冠は中国で使われていた古い冠をアレンジしたものです。
真紅の衣装は太陽を表しています。
ぶりぶり遊び

引用:WAKO
ぶりぶり遊びは木の毬を相手の陣地に打ち込むホッケーのようなゲームです。振々毬杖とも呼ばれます。童子のぶりぶり遊びをして楽しげな仕草が特徴的です。
花の御子 桜

引用:WAKO
桜の花に宿る精や誕生仏をイメージして作られた愛らしい作品です。見ようによっては、花の雌しべのようにも見えます。精緻に表現された花弁の濃淡が美しいです。桜の他にも椿や水仙、睡蓮などの作品があります。
胡粉高盛金彩絵「四季草花飾筥」

引用:WAKO
桐材の箱に御所人形にも使われている胡粉を何度も塗り重ねた「胡粉高盛金彩絵」を施した作品です。はんなりとした色合いで描かれている季節の花々が見るものを引きつけます。
胡粉高盛金彩絵「雛まつり 桜・橘」

引用:WAKO
現代のひなとして飾ることを目的に「左近の桜、右近の橘」をイメージして彫られています。伝統的ながらも、新しい感覚の雛飾りです。
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