ジェームス・リジィの作品は自身が愛するニューヨークの街並みを色鮮やかに表現し、明るい印象でファンも多いです。
今回はリジィの経歴や代表作・売却時のポイントを解説します。
ジェームス・リジィの経歴
ジェームス・リジィは1950年、ニューヨーク・ブルックリンで誕生しました。周りに芸術家はおらず、幼少期は美術や芸術とは関係のない道を進みます。
成長するにつれ、自身の進むべき道を模索。中でも興味のあった経済学へと進みます。しかし引っ越し先の家の壁が気に入らず、自身でブラシを使った絵を描くことに。これが、リジィが絵画に目覚めた第一歩でした。
1973年にフロリダ大学芸術学部卒業。ニューヨークに戻ったリジィは、「マンハッタンのソーホー地区が芸術家にとって最高の場所」と考え、拠点としています。
翌年にはブルックリン美術館で開催されたナショナル・プリント・ショーに出品。さらに活躍の場は油絵や水彩画に留まらず、版画にも挑戦。1980年に発表した版画を3D化した作品は、のちのヒロ・ヤマガタやファジーノらに大きな影響を与えました。
その後は音楽アルバムのデザインなどを行っていましたが、1990年代に入ると、日本へも進出。企業向けの仕事もこなし、デニーズのメニューや富士銀行の通帳・キャッシュカード、サントリーなどとタイアップ。ポップで、見る人を明るい気持ちにさせるデザインは、幅広い世代から愛されました。
1996年にはアトランタオリンピック、1998年には長野オリンピックの公式アーティストにも選抜。リジィはニューヨークにインスピレーションを感じ、世界の良い面や美しい面を追求し続けました。
ジェームス・リジィの代表作品

引用:株式会社正光画廊
ジェームス・リジィを世界的に有名にした3Dアートは、フロリダの大学で学んでいた際に、辿り着いたといいます。
学期末の課題の際、彫刻と版画・絵画の3つのクラスにそれぞれ課題を出す必要がありました。リジィにとっては大変な作業です。そこで追い詰められたリジィが取った方法が、3つの課題を融合させ1つの課題とする方法。
絵画をトレースして版画を作り、それを切り抜いて段ボールに貼りつけ、立体の彫刻として表現しました。苦肉の策でしたが、大成功。高い評価を受け、以降リジィの作風として定着していきました。
代表作の「A WALK IN THE PARK/3D版画」、「IT’S TIME TO BUY A NEW TV/3D版画」、「JUNKYARD CATS/3D版画」は作品のサイズも大きく、細かな描写まで表現されています。カラフルな色使いが目を引く人気作です。
他にも「ア・ファン・タイム・トゥ・ビー・ア・ファン(1995年)/3D版画」や「長野オリンピック ’98(1998年)/3D版画」、「LETS GET LOST AT CONEY ISLAND(1991年)/3D版画」、「ビッグ・アップル/3D版画」なども人気。
一般的な版画作品とは違い、3Dにすることで新たな価値を見出しています。
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