ジョアン・ミロはスペインを代表する版画家です。特に「星座シリーズ」は人気が高く、知っている人も多いかもしれませんね。
ここではミロの経歴や人気作品、売却時のコツについて解説します。
ジョアン・ミロの経歴
ジョアン・ミロは1893年、バルセロナで誕生します。18歳の時、腸チフスとうつ病を患い、療養のためカタルーニャのモンロッチに滞在。
この時の生活によって、ミロは絵画に興味をもったといわれています。1912年にはバルセロナの美術学校へ進学。
1919年にはパリへ出ます。この頃からパリとモンロッチを往復する生活がスタート。パリではピカソなど著名な画家との出会いも果たし、シュルレアリスム運動の主唱者であるアンドレ・ブルトンとも知り合います。
ミロは「画家」という狭い世界にこだわる点を嫌い、パリではアメリカの作家のアーネスト・ヘミングウェイやヘンリー・ミラーなどとも交流がありました。
1930年代にはバルセロナやパリ・マリョルカ島などにアトリエを構え、創作活動に打ち込みます。さらに1956年には大きなアトリエをパルマに作り、大規模な作品にもチャレンジ。
版画がメインでしたが、壁画や彫刻・陶器など多方面に渡り、多くの作品を生み出しました。晩年にはさらに方向を変え、コンクリート製の大型彫刻や壁画などのパブリック・アート作品も数多く残しています。
1970年には日本万国博覧会(大阪万博)でコンクリートを使った作品『無垢の笑い』を制作するため来日するなど、日本にも馴染みの深い画家です。
ジョアン・ミロの代表作品

引用:MUSEY
ジョアン・ミロはシュルレアリストに影響を受けたとされています。しかし同じ作風のベルギーのルネ・マグリットやダリらの古典的・写実的描写法とは違い、自由奔放さが魅力です。
1940年に着手した「星座」シリーズは、23枚の小さな連作でありながら、希少価値の高い作品として有名。特に「星座、明けの明星(1940年~1941年)/油淡彩」は、赤や黄色・青のグランデ―ションに星や月が軽快にちりばめられています。
これは「星座シリーズ」の中で、ミロが妻に自らプレゼントしたものです。その後、妻の手によってミロ美術館に寄贈されました。
また「財団のタペストリー(1979年)/版画」はミロの代表作として知られています。壁一面を覆う作品は、星と月と女性をモチーフに描かれたもの。ミロの晩年の特徴である、鮮やかな色使いがよく映えています。
2007年には「青い星(1927年)/版画」の作品でパリのオークションにて約19億円(当時のレート)で落札。一躍知名度が上昇。
他にも「オーロラの指輪 PL.13(1957年)/銅版画・アクチント」、「森の番人シリーズ/銅版画・アクアチント」、「黄金の羽を持つトカゲシリーズ/リトグラフ」など、ミロが生前残した有名作品は数多くあります。
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