絹谷幸二(きぬたに こうじ)は31歳で画家の登龍門である安井賞を受賞するなど、注目の画家です。
ここでは絹谷幸二の経歴や人気作品・売却のコツをご紹介します。絵画の処分を考えている人は参考にしてください。
絹谷幸二の経歴

引用:絹谷幸二公式サイト
絹谷幸二は1943年に奈良県に生まれます。小学校一年生の頃から油絵を習い始め、芸術に触れながら育ち、その後東京藝術大学を卒業。
卒業後に1971年に留学したイタリアのヴェネツィアでアフレスコ古典画(フレスコ画)を学びます。フレスコとは絵画技法のひとつですが、絹谷幸二はフレスコに「ア」をつけ、アフレスコと独自の呼び方をしていました。
現地でフレスコ画の技法を学んだ絹谷幸二は、帰国後の1974年、世界最年少(31歳)で画家の登龍門である安井賞を受賞。メキシコなどへの留学を経て、1993年東京芸術大学教授に就任。活動の傍ら、後進を育てることにも尽力します。
その後はNHKの日曜美術館などに出演するなどし、知名度がアップ。1997年には『長野冬季オリンピック公式ポスター』を手掛け、2008年には渋谷駅の壁面に陶板レリーフ作品「きらきら渋谷」のパブリック・アートを設置。幅広い世代に知られるようになります。
2014年には文化功労者に選出。各地で公演を行うなど、現代と美術を繋げる活動も積極的に行いました。
また2002年にHNKで放送された自身のドキュメンタリー作品「ベネチア 青春の窓 旅人 洋画家 絹谷幸二」が2021年に再放送されるなど、時代を越えてまだまだ注目が集まっています。
絹谷幸二の代表作品

引用:絹谷幸二公式サイト
絹谷幸二が得意とするフレスコ画は、壁に漆喰を塗り、さらに上から顔料で描く技法です。漆喰が乾く前に描き上げる必要があるため、「新鮮な」を意味するフレスコと名付けられました。
絹谷幸二はフレスコに日本風の技法を取り入れ、全く新しい作品を生み出したことでも有名です。
代表作である「アンセルモ氏の肖像(1973年)/アフレスコ・ストラッポ」は、絹谷幸二がヴェネツィアで感じたという「光」をイメージして描かれた作品です。
「絵の中がどんなに華やかでも、本当の意味で色彩自体を掴むことはできない」という絹谷幸二の繊細ながらも苦悩に満ちた思いが込められているようです。
また他にも太陽と富士山の強さを見事なコントラストで表現した「日月雪富士/ミクスドメディア」や「日月松桜富嶽/リトグラフ」、「江の島富士(2001年)/リトグラフ・シルクスクリーン」などの富士山シリーズはマニアに人気で、よく取引されています。
他にも、「希望/リトグラフ」や「薔薇(バラ)/リトグラフ・シルクスクリーン」、「旭日/陶板画」の作品では絹谷幸二が放つ強烈な色彩に励まされるようです。
絹谷幸二のリトグラフ買取やシルクスクリーンの買取なら買取専門店の散歩道へ
絹谷幸二が生み出すリトグラフや版画、シルクスクリーン(セリグラフ)、ミクスドメディア、アフレスコ、油彩画(油絵)は、原色を大胆に使った強烈な表現と、幻想的な美しさが絶妙にマッチしています。
アフレスコ画を日本風にアレンジしようと考えた画家は他におらず、絹谷幸二の持ち味といえるでしょう。
もし自宅に眠っている絹谷幸二のリトグラフや版画、シルクスクリーン(セリグラフ)、ミクスドメディア、アフレスコ、油彩画(油絵)などがあれば、散歩道にご相談ください。
当店には査定歴20年以上の実績をもつ鑑定士が数多く在籍。本物に触れ続けたからこそ分かる鑑定眼で、丁寧に査定し高価買取させていただきます。売却が初めてでも丁寧にサポートしますのでご安心ください。お問い合わせお待ちしております。