前田金彌はもともと医大に進みましたが、ある出来事がきっかけで人形師の道に方向転換します。そこにはある人間国宝が関係していました。
ここでは前田金彌の経歴や代表作品について解説します。
前田金彌の経歴

引用:タウンニュース
前田金彌(まえだ きんや)は1929年に横須賀市に生まれました。その後父親の仕事の都合もあり、東京で暮らします。難関中学校を卒業後、医大に進みますが、ある日人生を変える出来事が。それは人間国宝でも有名な、野口園生の個展を見たことでした。
野口園生の作品に衝撃を受けた前田金彌は、「こんな作品を作ってみたい」と入門を決意。一年ほどかかって、ようやく野口園生の弟子にしてもらうことに成功しました。
その後1967年の伝統工芸新作展にて初入選を果たします。人形師としての頭角を現した前田金彌は、東京・銀座や大阪・難波で個展を開催。2002年には日本芸術人形学園の学園長に就任。2012年にはポーラ文化事業団・ポーラ賞優秀賞を受賞しています。
前田金彌の代表作品
「楽しい気持ちで創らないと良い人形にはなりません」と語る前田金彌の作品は、桐の木を桐塑で造形し、十分に乾燥させるところから始まります。
さらに丁寧に胡粉を塗り重ね、独特の艶を表現。納得できる模様がない時は、自ら染色して作ることも。こだわりが詰まった作品に仕上げます。
前田金彌の有名な作品に「安らけく」があります。
翁が少し前かがみでほほ笑む姿は、まるでゆっくりとこちらに歩み寄るかのよう。これは関東大震災で傷ついた人々の心が、少しでも安らげば…という思いを込めて作られました。
いつもは女性の人形が多い前田金彌にしては珍しく、新たな境地を開いた作品かもしれません。前田金彌の作品には、優しく人との繋がりを大切にする心が溢れています。
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