村上隆(むらかみ たかし)は「お花」シリーズやドラえもんとのコラボ作品を数多く発表しているため、馴染みのある人も多いかもしれませんね。
今回は村上隆の経歴から、人気のあるシルクスクリーンや版画・オフセット作品について紹介します。
村上隆の経歴
村上隆は1962年(昭和37年)生まれ。東京都板橋区出身の画家です。アニメ好きが高じ、高校卒業後はアニメーターを志していました。
しかし挫折し、日本画家を目指して方向転換。本郷高等学校卒業後は2浪ののち、東京藝術大学美術学部日本画科へ入学します。1991年には個展 『TAKASHI, TAMIYA』を開催し現代作家デビューを果たします。同年にはワシントン条約で禁止された動物の皮革で作成したブランドのランドセルを展開し話題に。
1994年には「PS1.ART PROJECT」の招待を受けてニューヨークに滞在したこともあります。1998年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校美術建築学部客員教授に。
2001年にロサンゼルスで展覧会『SUPER FLAT』展を開催し、全米が注目するまでに。海外での地位を確固たるものとしていきました。
さらにニューヨークで個展 『リトルボーイ展』を開催した際には、オタク・カルチャーについて自らの考えを提示。高い評価を受け、翌年には最優秀テーマ展覧会賞を授賞しました。
『リトルボーイ展』はその後、2006年の芸術選奨文部科学大臣新人賞も受賞しています。
2008年には「世界で最も影響力のある100人」に選出されるなど、今後も注目していきたいアーティストです。
村上隆の代表作品
村上隆は「スーパーフラット」をテーマにした作品が有名です。DOB君やマイ・ロンサム・カウボーイなどが大きな話題になりましたね。
大学院卒業後の作品である『HIROPON』を「発想が古臭い、とにかく顔がブサイクすぎる」とプロデューサーの岡田斗司夫に酷評された時期もありましたが、その後留学したニューヨークのフリーペーパーに多くの作品が採用されるなど頭角を現します。
自身のコンセプトにこだわり、日本のサブカルチャーと美術品のカルチャーを上手く融合させ、現代美術のメインストリートであるアメリカに送り込みました。海外での評価も高く、有名ブランドのルイヴィトンやデザイナーのヴァージル・アブローとコラボしたことも。
市場に流通している作品の多くはシルクスクリーンや版画・オフセットで、笑う花が印象的な「シーブリーズちゃん(2020年)/シルクスクリーン」、「お花がスパークル!(2021年)/版画」、「夏の飛行機雲(2018年)/リトグラフ」、「ドラえもん えいえいおー!(2019年)/シルクスクリーン」、「めめめのくらげ – MAX & Shimon in the Strange Forest(2013年)/オフセット」が有名です。
体表的なイメージのある「お花」は、村上隆が東京藝術大学の受験に向けて毎日書いていたことから生まれました。
彼独自の感性がもつ可愛らしい花のデザインは、現在美術に新しい風を吹き込んだことでしょう。またお花シリーズはドラえもんとコラボしたことも。
「あんなこといいな 出来たらいいな(2018年)/シルクスクリーン」は、キャンパスにぎっしりと敷き詰められたお花を背景に、ドラえもんの原作を切り取ってシルクスクリーンで仕上げた作品です。作品は藤子・F・不二雄氏の依頼で実現しました。過去にはユニクロとコラボして商品化し、大きな話題となりましたね。
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