奈良美智(なら よしとも)は版画(木版画・銅版画・石版画)やリトグラフ・彫刻をメインに様々な作品を生み出しています。人気画家であるため、作品が高額になることも少なくありません。
今回は奈良美智の経歴や人気作品・高く売るコツについて解説します。
奈良美智の経歴
奈良美智は青森県弘前市出身の版画家・彫刻家です。高校卒業後は武蔵野美術大学を1年で中退。1981年に愛知県立芸術大学で美術学部美術科油画専攻に入学します。
卒業後は大手予備校・河合塾での講師経験を経て、単独でドイツへ渡りました。ドイツではドイツ国立デュッセルドルフ芸術アカデミーに入学し、現代美術の作家であるA.R.ペンクに師事。
アカデミー終了後の1994年から2000年まではケルン近郊のアトリエを拠点に活動をしていました。2000年に帰国し、翌年には国内における大規模な個展「I DON’T MIND, IF YOU FORGET ME.」を横浜美術館で開催。
さらに広島市現代美術館や吉井酒造煉瓦倉庫など、全国5ヶ所の美術館で開催されました。2005年からは拠点を東京近郊の田園地帯に移動。
理由は「安いから」という庶民的な面もあります。また本人はカレーライスが大好物と語っており、漫画『おごってジャンケン隊』にゲスト出演した際には、おすすめのお店としてCoCo壱番屋を挙げるほど。さらにTwitterでは松屋によく通っていると公言しています。
2013年には芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。現在は東北地方で最大級の音楽フェス「ARABAKI ROCK FEST.」に毎年出演するなど、活躍の場を広げています。
奈良美智の代表作品

引用:青森県立美術館
奈良美智は「犬」や「人」をモチーフにした作品を多く手掛けており、世界でも注目されています。2019年にはサザビーズ香港のオークションに出品された絵画「ナイフ・ビハインド・バック(Knife Behind Back)」が自身最高額の約27億円で落札されたことも。
さらに翌年は「Hot House Doll (In the White Room III)」が約14億で落札されるなど、人気の画家です。
また奈良美智の版画(木版画・銅版画・石版画)やリトグラフ・シルクスクリーン・彫刻作品は様々な場所で起用されており、2007年にはベルギーのロックバンド、アブサン・マインデッドのアルバム『There Is Nothing』のジャケットのイラストになったことも。日本ではアルバム未発売のため、かなりレアな作品です。
音楽業界からのオファーは、奈良美智のグローバルな活躍を物語っているようですね。またよしもとばななが書いた小説の表紙や挿絵を担当した実績もあります。
その他「続いてゆく道に(アクリル・キャンバス)」や「In the Floating World Slash with a Knife(版画・ゼロックスプリント)」「あおもり犬(彫刻)」などの作品も大人気。奈良美智の作品は国内外を問わず多くの場所で展示されています。
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奈良美智は第一線で活躍を続ける人気作家です。過去の取引価格を見ても、彼の版画や彫刻作品の人気が分かるでしょう。特に版画作品においては相場が安定している印象ですが、作品の状態や時期によって買取価格が変動する場合もございます。
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