野口光彦は東京都人形町生まれの人形作家です。躍動感のある子供の姿を巧みな技術で表現した人形は、宮内庁やベルギー政府が買い上げるほど。
今回は野口光彦の経歴や代表作、また今も価値が上がり続ける相場について解説します。
野口光彦の経歴
野口光彦(本名:野口 光太郎)は、1896年2月23日生まれの御所人形作家です。代々続く東京有職御所人形師の家に生まれ、伝統を受け継ぎつつも、自ら独自性を編み出した作品作りを行ってきました。
1927年には人形師・久保佐四郎らが、人形界の先陣を切るべく「白沢会」を結成。刺激を受けた野口光彦は、人形師・佐久間珖甫らと共に「五芸会」を立ち上げ、従来の人形のイメージを脱却するために研究を始めました。他にも、新しい人形研究を目的とした団体が数多く結成されています。彼が活躍した時代は、まさに人形界の「大転換期」ともいえるでしょう。
1936年の帝展での初入選は、野口光彦の名を世間に広めるきっかけとなります。その後も様々な日展、日本工芸会に作品を出品。日展・日本工芸会の代表や理事などを務め、人形芸術の基礎を築きました。彼は人形制作を芸術の域まで確立させ、日本の人形界の躍進に大きく貢献した人物でもあります。
野口光彦の代表作品
野口光彦の作品は、躍動感あふれる子供の姿を、巧みに表現しているのが特徴。1938年の文展で入選した「弓を持てる子供」、同じく第5回文展入選の「歓喜童児」は、いずれも宮内省が買上げるほどでした。1939年に、ベルギー国際人形展に出展した「富士雛」はベルギー政府が買い上げるなど、国内だけでなく外国人の心をも掴みました。
戦前にはサンフランシスコやニューヨーク各万国博覧会より数多くの作品の出品を依頼され、代表作に「鈴を持てる子供」・「八咫島童児」・「麦風」・「村童」・「丘上に起てる子」・「歓喜」などがあります。従来の造形にとらわれず、昭和初期京都御所人形の伝統の上に写実的な作風を持ち込むことで、御所人形界に新しい風を吹き込みました。
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繊細な子供を、元気いっぱいに表現した野口光彦の御所人形。宮内省やベルギー政府が買い上げるなど国内外で、現在も価値が高まり続けています。
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