ポール・アイズピリはフランス・パリ出身の画家です。感情豊かにデフォルメされた柔らかなタッチは時代を越え、多くの人に愛されています。
ここではポール・アイズピリの経歴や人気作品について紹介します。
ポール・アイズピリの経歴
ポール・アイズピリは1919年、フランスのパリに生まれます。1936年にフランスの芸術学校を卒業後は徴兵され、第二次世界大戦へ。戦争中は一時期ドイツ軍の捕虜となるものの、のちに脱走。
終戦後の1946年に青年絵画展で受賞。さらに1951年にはヴェニス・ビエンナーレでプリ・ナショナル賞を受賞。地道な活動が実を結び、1952年にはアテネ美術館(ジュネーブ)にて初の個展を開催。彼の知名度を上げるきっかけにもなりました。
1950年代はフランスを中心に個展を開いていたポールでしたが、1963年にはついに日本進出を果たします。第2回国際形象展(東京・大阪)に参加し、以降毎年同展に出品を続けるほどに。
1980年にはナント・アンジュール・ボルドーにてフランスの風景画展が、一年に渡るロング開催となりました。
ポールはパリ出身の画家の中でも特に、分かりやすい構図で親しまれ、人気のポピュラー作家として親しまれました。モチーフとする対象はいつも身の回りのものが中心。
子供や自転車・鳥・魚などのモチーフが、パリやサントロペ、ヴェニスの街をイキイキと飛び回っています。自由かつ軽やかなタッチと鮮やかな色彩が織りなすハーモニーが、多くの絵画コレクターやファンに愛されました。
ポールは2016年1月に96歳で逝去しましたが、亡くなる前日まで絵を描き続けていたといいます。体調が悪く、アトリエに立つことは叶いませんでしたが、横になりながらも最後まで筆を離しませんでした。
「私は120歳くらいまで生きていたい。頭の中はアイディアで満たされているのに、それを表現する時間がない。それが残念で仕方ない」、これはポールが95歳の時に残した言葉です。
ポール・アイズピリの代表作品

引用:ヤマザキマザック美術館
ポール・アイズピリの版画やリトグラフ作品は、フランスではパリ市立美術館をはじめ、ルーマン美術館、アルビ美術館、キャストゥル美術館、ヒアレン美術館など世界中の美術館に納められています。また日本でも山形美術館やホテルニューオータニ東京などで鑑賞可能です。
有名な作品は多いですが、中でも「セーヌの眺め/リトグラフ」は、パリのセーヌ川の眺めを、シックな色を中心に描いたリトグラフです。
ポールのリトグラフ作品は 「花/油彩画・水彩画・リトグラフ・版画(エッチング)」や「幸福のブーケ/リトグラフ」、「オレンジバッグの花/リトグラフ・版画」、「オレンジの背景の花と鳥/リトグラフ」などのように花をモチーフにした作品が多いです。
そのため風景画はかなり珍しいといえるでしょう。また風景画は「海に面したテラス/リトグラフ」なども人気です。
ポール・アイズピリは2016年に逝去しているため、マーケットでも徐々にリトグラフや版画などが減少しており、希少価値が高まっています。
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優しいタッチで多くの人を虜にしてきたポール・アイズピリ。作品は今でも人気があり、数多くのコレクターが探しています。
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