絵画と台詞と掛け合わせた作品を生み出したことで有名なロイ・リキテンスタイン。有名な作品も多く見たことのある日とも多いかもしれませんね。
今回はリキテンスタインの経歴や人気作を見ていきましょう。
ロイ・リキテンスタインの経歴
ロイ・リキテンスタインは1923年、ニューヨークで誕生しました。1940年にオハイオ州立大学美術学部に入学。兵役期間を経たものの、終戦後には大学に戻り、修士号を取得しています。
卒業後も大学に留まり、講師として活躍。1951年、ニューヨークのカール・バック画廊で初の個展を開催。画家人生のスタート地点となりました。当時は大学講師をしながら生計を立て、抽象表現主義風の作品に取り組んでいます。
漫画のコマ割りを彷彿とさせる作風が彼の代名詞ですが、この技法は1960年頃に誕生。きっかけは子供にミッキーマウスのイラストを描いた時。従来の絵画よりも漫画の方が強烈なインパクトを残せると考えたためとされています。ドットと鮮やかなコントラストで描かれたイラストは、一度は見たことがあるかもしれませんね。
日本でも東京都現代美術館が収蔵品としてロイ・リキテンスタインの代表的作品である油彩画『ヘア・リボンの少女』を618万ドル(約6億円)で購入したことでも有名です。
彼の作品は人気が高く、2021年4月にはユニクロ(UNIQLO)のTシャツブランド「UT」とのコラボTシャツを販売。Tシャツではコミックに見られるシンプルな黒の曲線に明るい原色を組み合わせ、カラフルな色合いを生み出しました。
さらにTシャツだけでなくエコバッグにも起用され、より身近なアーティストとなりつつあります。
ロイ・リキテンスタインの代表作品

引用:滋賀県立現代美術館
ロイ・リキテンスタインのリトグラフや版画は、本来印刷で影をつけるために用いられる網点の描写を使い、モチーフをコミカルに仕上げています。
色使いも赤や黄色・黒などの原色を多く使用。「愛」や「戦争」をモチーフによく挙げており、さらにはパブロ・ピカソやアンリ・マティスらオールド・マスターの名画からインスパイアされた作品も多く生み出しました。
特に有名な作品に「M-Maybe(1965年)/リトグラフ・シルクスクリーン」があります。作品は従来の絵画がもつイメージを覆し、作中に台詞を入れるなど斬新な仕上がりです。
またリトグラフだけでなく、「青色と黄色の壁(1984年)/木版画・リトグラフ」や「赤と黄色のリンゴ(1983年)/木版画」も有名。図柄は写真によって木に転写され、手彫りで丁寧に彫り上げています。
作家自身「落ち着いて洗練された印象を持っている」とコメントし、人気作品となりました。
ロイ・リキテンスタインの版画買取やリトグラフの買取なら買取専門店の散歩道へ
ロイ・リキテンスタインの絵画+台詞の組み合わせは珍しく、美術の世界に新しい風を吹き込んだともいえるでしょう。
もし自宅に眠っているロイ・リキテンスタインのリトグラフ(オフセットリトグラフ)・版画(木版画・エッチング・アクアチント)・シルクスクリーンがあれば、散歩道にご相談ください。
当店の鑑定士は査定歴20年以上。普段から数多くの骨董品や美術品のオークションに足を運び、鑑定眼を磨いています。
そのため目利きには自信あり。どこよりも高い買取価格でお客様の期待に応えて参りました。「他店では納得のいく査定額ではなかった…」といった版画やリトグラフこそご相談ください。一点から丁寧に納得いただける価格をご提示させて頂きます。