トム・エバハートはピーナッツ(スヌーピー)の作者が惚れ込み、世界で唯一スヌーピーを自由に表現することを許されたアーティストです。
今回はトムの経歴や代表作品・売却時のコツについて解説します。
トム・エバハートの経歴
トム・エバハートは1952年にアメリカで生まれました。イェール大学にて絵画を学び、70年代から80年代にかけ、風景画家として活躍。しかし絵画が専門であり、漫画を描いた経験はなかったトム。
しかし1982年頃、ある出会いによって画家人生が大きく変わることになります。偶然仕事で漫画「ピーナッツ(スヌーピー)」の仕事に携わることになった際、原作者のチャールズ・M・シュルツと出会います。
シュルツのラインを見て共通点を見出したトムは、わずか二週間で特徴をマスター。シュルツはトムの努力や才能に感動し、以降彼に広告やキャンペーンの挿絵などを任せるようになります。
トムはその後8年間に渡って、シュルツのプロジェクトに関わり活躍しました。1988年、トムはガンに侵されていると分かり、闘病生活が始まります。症状は深刻で、画家活動を中断せざるを得なくなりました。
闘病中はシュルツから送られたスヌーピーのピーナッツの絵画を見て過ごしたといいます。
奇跡的に病気を克服したトムは、ピーナッツに自身の作風を取り入れ、新しい命を吹き込みました。
アート×ピーナッツ(スヌーピー)を融合させた作品をシュルツに見せたところ、彼は感動。トムに世界で唯一、スヌーピーを自由に描ける権利を許可しました。現在ではファンクラブが立ち上がるなど、まだまだ活躍を続けています。
トム・エバハートの代表作品
トム・エバハートの初期作品は、血を連想させるような色味を使い、ホラーチックさがありました。中にはムンクの叫びを恐ろしくしたような作品もあります。
2,000年頃からは明るい色彩を使った版画も増え、ユーモアセンスに溢れた明るい作品がメインに。特に有名な作品がピーナッツ(スヌーピー)を描いたものです。
スヌーピーを水墨画のようなダイナミックな曲線や鮮やかな色使いで描き、シュルツのスヌーピーとはまた違った魅力がありますね。
人気作の「WHY I DON’T WEAR HATS(2002年)/リトグラフ・版画」は赤と黄色のコントラストが目を引く一枚。スヌーピーの横顔も凛々しく、全体のバランスがよく練られた作品です。
また大きな目のスヌーピーが愛らしい「WHEN I SEE YOU(2001年)/版画」も有名。キャンパスいっぱいに描かれたスヌーピーがこちらを見つめる姿に、思わず引き込まれます。
他にも、「A kiss is just a kiss(2001年)/リトグラフ」や「TO REMEMBER FEBRUARY.13(2000年)/リトグラフ」も有名作品ですね。
スヌーピーの生まれはアメリカですが、日本でも幅広い世代に人気があります。トム自身の名前も大きく知られており、全国のショッピングセンターやホールで毎日のように個展が開かれるほどです。
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