紺谷力(こんたにつとむ)は桐塑(とうそ)人形を主に手掛けている人形作家です。
技術力の高さから、数々の賞を受賞しており、人気が高まっている人形師のひとり。
ここでは紺谷力の経歴や代表作品について解説します。
紺谷力の経歴
紺谷力(こんたにつとむ)は1941年、金沢生まれ。
23歳の時に当時日展・日本伝統工芸展で活躍していた下口宗美(しもぐちそうび)氏のもとで人形作りを始めました。
木彫、桐塑(とうそ)で人形の基本を学びます。桐塑とは、桐の粉にノリを混ぜて作った粘土です。
桐塑を使って作った人形を桐塑人形といい、日本の伝統として深く根づいています。
人形作りの中でも特に塑造彩色技法(桐塑人形に金箔などを貼って色を付けること)に情熱を注ぎ、1977年に日本伝統工芸展で初入選を果たしました。これがきっかけで名が知れ渡ることになり、日本工芸会正会員となります。
日本工芸会正会員は同じく日本工芸会に所属する作家の推薦がなければなれません。紺谷力は早い段階から、その才能を認められていたということなのでしょう。1989年には高島屋大阪店で初の個展を開催。
その後も定期的に個展を開き、人形師としての地位を不動のものとしていきます。2005年には日本伝統工芸展で鑑査委員も務めました。最近では人形を通して、日本人の原点を追求しながら創作活動を続けています。
紺谷力の代表作品
紺谷力の有名作品に2009年に「生活と美術工芸」へ出品された「ドリーム」があります。
ドリームは石膏に和紙や布を張って型でくりぬいたものを組み合わせて作成。
赤や青のコントラストと金箔が美しい作品に仕上がっています。金箔を貼ると、人形が一気に華やかになりますね。
紺谷力の作品には、ほっそりとした体にふくよかな顔をした女性が多くあります。
塑造彩色の技術をふんだんに使って作られた「天の沼琴(あまのぬごと)」や「嬥歌(かがい)」なども有名。いずれも胴体の上にいろいろな絵の具で着色しており、紺谷力の自由な遊び心を感じさせる作品です。
人形のリアルなポーズは、今にも動き出しそうな繊細な仕上がり。一点一点丁寧に作り上げた人形は、まさに匠の技と呼ぶのにふさわしいでしょう。
大胆かつ丁寧な作品は日本でも注目を集めており、伝統工芸人形展や日本伝統工芸展などで数々の賞を受賞しています。
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