使わなくなった剣道具や防具はどのように処分すればよいのでしょうか?そのままゴミとして捨ててしまっても良いものなのでしょうか?今回は剣道具や防具の処分方法について考えてみましょう。
目次
おさらいしてみよう!剣道具・防具の種類

剣道をされている方ならご存知かとは思いますが、もう一度剣道具や防具の種類についておさらいしてみましょう。
①面
面は頭や喉を保護する防具です。頭頂部から肩までは「面布団」という1枚の生地で覆われていて、顔の部分は「面金」という金属製の格子がつけられています。また、「突き垂」や「用心垂」によって喉の部分が保護されています。
②胴
胸やお腹、脇の下を保護するための防具です。芯材を牛革で覆った「胴胸」、ファイバーや強化樹脂、竹などでできていてお腹の部分を守る「胴台」から構成されています。防具のなかでも特に大きさと重量があります。
③ 甲手
手や腕を保護する防具です。鹿の革、合皮、織刺などの素材を使い手の部分を保護する「甲手頭」と、筒状になっていて腕部分を保護する「甲手布団」から構成されています。手のひらの部分は「手の内」と呼ばれ、竹刀がしっかり握れるようにできています。
④ 垂
腰や股の部分を保護します。その名の通り、刺し子が複数垂れ下がっている構造になっていて、これが身体を保護します。3枚ある大垂、2枚の小垂によって構成されています。真ん中の大垂に所属や名前が書かれたゼッケンを装着します。
⑤ 剣道着・袴
剣道着は上半身に着る前開きの着物です。ポリエステルや綿といった素材からできていて、高級なものは藍染で着色されています。袴は下半身に装着し、同様にポリエステルや綿でできています。この剣道着、袴の上に防具を身につけます。
⑥ 竹刀袋・防具袋
竹刀や防具を道場や試合会場まで運ぶための袋です。布製のものからポリエステル製のものまで、さまざまな素材のものがあります。以前は口を紐で縛るタイプのものが主流でしたが、最近ではより持ち運びがしやすいリュックサックタイプのものやキャリーバックタイプのものも普及してきました。
ゴミとして捨てる?買取に出す?剣道具・防具の処分方法

使わない・いらない剣道具や防具の処分の仕方は大きく分けて以下の3つの方法があります。それぞれ見ていきましょう。
① 素材によって処分方法が違う?!自治体でゴミを処分
燃えるゴミ、あるいは粗大ゴミとして出す方法です。特に防具が破損していて使えない状態であれば、ゴミとして処分する他ありません。剣道具や防具の種類によって燃えるゴミなのか、粗大ゴミなのか変わってくるので注意が必要です。下表にまとめてみました。
燃えるゴミ | 甲手、垂、剣道着、袴、防具袋、竹刀袋 |
粗大ゴミ | 面、胴、竹刀 |
甲手や垂など比較的小さい防具、剣道着や袴など燃える素材でできているものは燃えるゴミとして処分できるでしょう。面や胴などの大きくて金属やプラスチックなどの素材が使われているものは粗大ゴミとして処分する必要が出てくるかもしれません。
自治体によってルールも異なります。たとえば大田区では粗大ゴミの対象として「剣道用具(一式)。竹刀・防具等をふくむ」が挙げられていますので、剣道具や防具は粗大ゴミとして出さなければいけません。神奈川県横須賀市では、「防具は粗大ゴミ、剣道着は古着・古布類に出してください」という旨がホームページに記載されています。
剣道具や防具を捨てる際には、まずはおすまいの自治体のルールを確認してみましょう。
② 売れるまで時間や手間がかかる!メルカリやオークションで売却
メルカリやヤフオクなどのオークションで売却するのも手です。ゴミとして捨ててしまっては1円にもなりませんが、オークションで売れば大なり小なり収益を得ることができます。また、今まで大切にしてきた剣道具や防具を必要としている人に譲ることも可能です。
パソコンやスマホのアプリを使って売りたい物の写真や説明文を登録し、落札者が現れるのを待ちます。自宅に居ながらにしてできるのがメリットですが、写真撮影や文章作成の手間がかかる、買い手が見つからないこともあるというのがデメリットです。
③ 賢くお得に処分するなら買取専門店へ
確実に使わなくなった剣道具や防具を売りたいのであれば、買取専門店を利用されるのがおすすめです。オークションサイトやアプリは判断材料が写真や説明文しかありません。それに加えて買い手が素人であることが多いので、適正な値段で売れないケースも多いです。
街のリサイクルショップに売るとなると重い防具や剣道具を持ち込まなければいけません。また、査定するスタッフも剣道具や防具の知識がない場合がほとんど。安く買い叩かれたり、買取を断られたりするケースも考えられます。
買取専門店なら剣道具や防具の知識がある鑑定士が直接現物を見て鑑定してくれます。出張査定や宅配査定にも対応しているので、重くてかさばる剣道具や防具を大変な思いをして持ち込む必要もありません。適正な価格で買い取ってくれるし、仮に買値がつかなくても無料で引き取ってもらえることがあります。
散歩道なら知識と経験が豊富な鑑定士が一点一点丁寧に査定します。他店で断られた、安い金額しか提示されなかった剣道防具も、散歩道ならお客さまにご納得いただける高額買取が可能です。ぜひお気軽にご相談ください。
神聖な剣道具・防具。供養しなくてもいいの!?

剣道家にとって剣道具や防具は神聖なもの。日々の稽古で大切に扱われてきたと思います。長年身体を守ってくれた剣道具や防具をそのまま処分してしまうのに後ろ髪を引かれる想いをされる方も少なくないと思います。「供養をしないとバチが当たるのでは?」と心配されている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、剣道具・防具の供養について考えてみましょう。
本当に必要?剣道・防具の供養の必要性
結論から言うと供養をしなくても問題はないでしょう。剣道具や防具を捨ててしまったからといって不幸になったという話は聞いたことがありません。ただ、剣道家にとっては神聖なものであり、長年身につけた相棒のようなもの。感謝の気持ちを込めて供養するのも良いかと思います。しっかりと供養をすることで気持ちの整理ができて、新しい剣道具や防具を気持ちよく使える、あるいは清々しく引退できる、引っ越しができるというメリットも考えられます。
実際に使わなくなった剣道具や防具を供養される方もたくさんいらっしゃいます。本人の気持ち次第ですが、供養をしてあげるのもおすすめです。
神社で供養して処分
供養を検討されているのなら、近くの神社や寺院に確認してみましょう。剣道具や防具を供養される方も少なくないので、受け付けてくれるところも多いです。
神社や寺院に持ち込んでご祈祷をしてもらう、お焚きあげをしてもらう、道場やご自宅で供養式を執り行うなど、方法はさまざまです。
儀式が終わったらお気持ち程度のお礼を神主さんや住職さんに手渡します。5千円~1万円くらいが相場です。
剣道具・防具を高価買取してもらうための3つの査定ポイント

長年愛用してきた剣道具・防具。せっかく売るなら、高価買取してもらいたいというのが人情というものです。同じものでも、以下のようなポイントを意識することで、ちょっとだけ高く売れる可能性があります。ぜひ、剣道具や防具を売却する前に意識してみてください。
ポイント①| 袋などの付属品を処分しない!
袋や取扱説明書などの付属品があれば、それらが揃っていない状態よりも高く売れる傾向があります。汚れや破損があっても問題ありません。もし見当たらない場合はもう一度ご自宅の押入れや道場などを探してみて、査定に出す際には可能な限り付属品を揃えて出しましょう。
ポイント②|剣道具や防具に汚れや破損などがあっても修理に出さない!
確かに汚れているものよりは美品のほうが高値で売れるのですが、だからといって汚れや破損をご自身で修復するのはおすすめしません。かえって仕上がりが悪くなって買取価格が低くなる可能性があります。そのままの状態で査定に出してください。
ただし、ホコリや拭けば取れるような軽微な汚れは除去しておくと査定額アップにつながります。日頃行っている手入れをしてから査定を依頼しましょう。
ポイント③|購入時期・金額や入手経路の情報を教えてください!
いつ、どこで、いくらで購入したか?どれくらい使っているのか?剣道具や防具の情報を可能な限り詳しく教えていただくとスムーズかつ正確な査定ができます。散歩道では鑑定士がヒアリングしますので、覚えている範囲でお答えいただければ幸いです。
剣道・防具の処分なら買取専門店の散歩道へ
処分しようにもできない剣道防具は買取に出してみてはいかがですか?散歩道なら剣道具に精通した鑑定士が丁寧に鑑定するから、納得価格での買取が可能です。他店で断られた剣道具が、当店なら高額で売れたというケースもございます。
剣道の防具一式、面、胴、甲手(片手のみも可)、垂などの防具単品、剣道着や袴、防具袋、竹刀袋、カーボンや鍛錬用の竹刀、模造刀、居合刀など、剣道に使うありとあらゆる道具を買取ります。手刺等の高段者向けの高級防具から、成人用、高校生用、学校正課用/中学生、小学生、幼年用まで、幅広く対応いたします
押入れで眠っている、場所だけ取ってしまっている剣道の防具や竹刀などがありましたら、一度散歩道に査定を出してみてください。