今回は押し入れを占領している、使わない鉄道模型の処分方法について考えてみましょう。
目次
処分する前に知っておきたい鉄道模型の種類

鉄道模型と一口に言ってもさまざまな種類のものがあります。ご自宅にある鉄道模型がどれに該当するかチェックしてみましょう。
① Zゲージ
縮尺は1/220、軌間は6.5mmという、最も小さいタイプの鉄道模型です。「これよりも小さい鉄道模型はこれから先出てこないだろう」とも言われています。そのため、アルファベットの最後である「Z」の文字を冠するようになりました。
小さいながらも非常に精工なつくりで、狭いスペースでも楽しむことができます。
② Oゲージ
縮尺は1/43(イギリス規格)、45(日本規格)、48(アメリカ規格)、軌間は32mm。Zゲージとは一変して大きな鉄道模型です。鉄道模型が普及しだしたころは、今のような「●ゲージ」ではなく、1番鉄道模型、5番鉄道模型というように、番号で分類されていました。1番が小さく、2番、3番と数字が大きくなるにつれて、模型も大きくなります。
Oゲージは1番鉄道模型よりも小さいので、0番鉄道模型と呼ばれていました。その後、0をアルファベットのOに呼び替えて、「Oゲージ」と呼ばれるようになったのです。
③ Nゲージ
縮尺は1/148~160、軌間9mm。日本で最も普及しているタイプで、国内に流通している鉄道模型の8割はこのNゲージだとも言われています。詳しくなくてもおもちゃ売り場やネットなどで「Nゲージ」という名前を聞いたことがあるかもしれません。
Nの由来は9。英語ではNine、フランス語 ではNeuf、ドイツ語 ではNeun。すべてNがつくため、Nゲージと呼ばれています。
④ TTゲージ
縮尺は1/120、軌間12mm。1950年代にアメリカで誕生した鉄道模型で、その後ヨーロッパで人気を博しました。「Table Top(テーブルの上でも遊べる)」ということから、TTゲージと呼ばれるようになったのです。
欧米では戦後から人気が高いTTゲージ。日本ではあまり普及せず、最近になってNゲージの軌間9mmに対応できるモデルが登場し、国内でも人気が高まってきています。
⑤ HOゲージ
縮尺1/87、軌間16.5mm。Oゲージの半分のサイズだということで、「Harf O」を省略してHOゲージと呼ばれるようになりました。
日本ではNゲージが主流ですが、海外ではこのHOゲージのほうが主流となっていて、世界の鉄道模型ファンのうちの半数がHOゲージのファンであるとも言われています。
⑥ Gゲージ
縮尺は1/22.5、軌間は45mm。鉄道模型のなかでは最大で、Zゲージと比べると10倍もの大きさがあります。
Gゲージの由来はドイツ語で「大きい」を意味する「Gross」。ドイツで人気があるモデルで、その大きさから庭で鉄道模型を走らせる「庭園鉄道」としても使われます。
鉄道模型はゴミ?買取?3つの処分方法を比較してみた

もう使わなくなった鉄道模型はどのように処分すればいいのでしょうか?ゴミとして出す?オークションに出品する?買取に出す?3つの方法を比較してみました。
鉄道模型を分解して処分?自治体でゴミを処分
まず考えられるのが、自治体にゴミとして回収してもらう方法です。おそらく、一番確実な方法ではないかなと思います。
まずは鉄道模型が何で出来ているかを確認する必要があります。プラスチック製なら可燃ゴミとして捨てれば問題ありません。金属製であれば不燃ゴミとなります。また、自治体によっては粗大ゴミに分類されるケースもあります。
注意が必要なのが、複数の素材で出来ているパターンです。部品に金属とプラスチックが使われている場合は分解して可燃ゴミと不燃ゴミに分別して出さなければいけません。
自治体のルールに則って処分しなければならず、鉄道模型が材質の異なる部品の組み合わせで構成されている場合は分解して分別するという作業が非常に手間となります。
売れるまで時間や手間がかかる!メルカリやオークションで売却
鉄道模型をメルカリやオークションサイトで他の模型ファンに売却するという手もあります。アプリやサイトに登録して、写真や説明文をアップして入札者が現れるのを待ちます。その後、落札者と連絡を取り合って、鉄道模型を梱包して発送します。
ゴミとして出してもお金はもらうことができませんが、メルカリやオークションであればお金をもらって不要になった鉄道模型を手放すことができます。
しかし、アプリやサイトに登録しなければいけない、写真撮影や説明文を作る、落札者と連絡を取り合うなど、さまざまな手間がかかります。しかも、出品したからといって必ずしも鉄道模型が売れるとは限りません。購入希望者が現れるまで根気よく待つ必要があります。
最近ではメルカリやオークションサイトを利用する人も増えたため、写真や説明文も工夫しなければ売れないようになってきました。「手軽に誰でも鉄道模型が手放せる」とは言えない状況です。
賢くお得に処分するなら買取専門店へ
鉄道模型を確実に、手軽に、そしてお得に処分するのであれば、買取専門店が良いかもしれません。
宅配買取であれば鉄道模型を送るだけ、出張買取なら現物を鑑定士に見せるだけだから手間がかかることはありません。あとは目利きの鑑定士が査定をして買取価格を提示してくれます。
メルカリやオークションサイトだと素人の方が入札するので、どうしても安く買い叩かれる傾向がありますが、買取専門店なら鉄道模型の専門的な知識がある鑑定士が価値を見極めるので、高値での買取が期待できます。
仮に買値がつかなかったとしても、不要になった鉄道模型を引き取ってくれることもあります。
面倒くさい分解や分別作業の手間なし。アプリやサイトに登録しなくてもいい。副収入が得られて確実に引き取ってくれる。買取専門店ならいいことづくめです。効率的にいらなくなった、使わなくなった鉄道模型を処分したいなら、ぜひ検討してみましょう。
こんなものが高く売れます!鉄道模型の買取相場
鉄道模型はコアなファンがたくさんいて需要も高いので、特に高値での取り引きがしやすいジャンルです。どんなものがいくらくらいの値段がつくのか?買取相場をまとめてみました。
鉄道模型の種類 | 買取金額 |
---|---|
カトー Nゲージ20系寝台客車 7両基本セット | 10,000~12,000円 |
カトー Nゲージ 東武鉄道 東上線 50070型 増結セットA | 10,000~11,000円 |
カトー Nゲージ 787系「アラウンド・ザ・九州」4両セット | 12,000~13,000円 |
TOMIX Nゲージ JR189系特急電車 日光・きぬがわ 6両セット | 15,000~16,000円 |
トミックス Nゲージ JR 87系寝台ディーゼルカー(TWILIGHT EXPRESS 瑞風)セット(10両)【限定品】 | 15,000~20,000円 |
トミックス HOゲージ 国鉄 113 1500系近郊電車(横須賀色)基本セット 4両 | 17,000~23,000円 |
KATO HOゲージ HO JR165系急行形電車 湘南色 3両セット | 25,000~30,000円 |
TOMIX Nゲージ トミックス JR300系3000番台 東海道・山陽新幹線 16両セット | 27,000~32,000円 |
KATO HOゲージ 近畿日本鉄道21000系 近鉄アーバンライナー 6両セット | 35,000~40,000円 |
TOMIX HOゲージ JR東日本 489系特急電車 あさま 9両セット | 57,000~63,000円 |
メルクリン HOゲージ TRIX Marklin合併記念 グラスカステンウェディング | 45,000~50,000円 |
マイクロエース Nゲージ 銀河鉄道999 TV版 基本セット+増結セット | 45,000~50,000円 |
TOMIX HOゲージ JR東日本 489系特急電車 あさま 9両セット | 57,000~63,000円 |
天賞堂 HOゲージ 国鉄 EF58 61号機 お召し仕様 50周年記念製品 | 165,000~180,000円 |
天賞堂 HOゲージ JR寝台特急 EF81形電気機関車 トワイライトエクスプレス | 255,000~260,000円 |
KTM カツミ模型店 HOゲージ JR東海371系 あさぎり 7両セット | 325,000~340,000円 |
いかがですか?鉄道模型は驚くほどの高値で売れる可能性があるのです。以上はあくまで目安。モデルによってはこれ以上の値段がつくこともあります。
ゴミとして捨ててしまえば、何万円、何十万円もの臨時収入を得られるチャンスまでもを捨てることになりかねません。
ぜひ一度査定を受けてみてはいかがでしょうか?
高価買取してもらいたい!3つの査定ポイント

せっかく買取に出すのであれば、高価買取してもらいたいものです。ここからは、より高値で買い取ってもらうためのポイントを3つ解説します。ぜひ、買取に出す前には以下のようなことを意識してみてください。
ポイント①|コンディションを確認してきれいにする
まずは鉄道模型のコンディションを確認しましょう。しっかり走るか?破損がないか?汚れがないか?をチェックしてみましょう。ホコリをかぶっていたり、ちょっとした汚れが付着していたりした場合は拭き取りましょう。
ただし、破損していたり故障していたりしていたとしてもご自身で修復するのは止めてください。素人が手を加えたことで、仕上がりが悪くなってむしろ価値が下がる可能性も考えられます。軽く拭き取るなど、ご自身でできる範囲の手入れだけをして買取に出しましょう。
ポイント②|元箱や付属品を揃えて査定に出す
元箱や付属品も含めて商品であり、査定の対象です。なるべく揃っている状態で出しましょう。すべてが揃っていれば、より高値での買取が期待できます。査定に出す前に鉄道模型本体しか見当たらなかった場合は、もう一度元箱や付属品がないかチェックしてみてください。
箱や付属品も汚れていないことが理想的ですが、汚れていたとしてもないよりは高値がつきやすい傾向があります。
ポイント③|セット商品はまとめて査定に出すと買取金額アップ
鉄道模型は「16両編成」というようにセットになっています。4両のみ、8両のみというようにバラで売るよりは、16両すべてが揃っているほうが高値はつきやすい傾向があります。
もちろん、バラでも買い取ることは可能なのですが、できればセットで売りましょう。そのほうが手間もかかりません。
鉄道模型の処分なら買取専門店の散歩道へ
いらなくなった・使わなくなった鉄道模型がありましたら、買取専門店の散歩道にご相談ください。持ち込み買取はもちろん、宅配買取や出張買取にも無料で対応しているので、手間がかかりません。目利きの鑑定士が1点1点丁寧に査定するので、他店よりも圧倒的高値で買取ができる自信があります。
せっかくのコレクション。ゴミとして処分する、オークションで安く買い叩かれるのはもったいない。ぜひ、散歩道で査定を受けてみませんか?