不要な日本刀の処分の方法や取り扱いの注意点について解説します。ごみとして捨てる?業者に買取ってもらう?仕方なくそのまま保管し続ける?どの選択肢がベストなのかも考えてみましょう。
目次
まずは日本刀の登録証の有無を確認!

まず前提として日本刀は一般ごみとして捨てることはできません。確認していただきたいのは銃砲刀剣登録証の有無です。これによって対処方法も変わってきますので、まずは登録証があるかどうか必ず確認しましょう。
なぜ?一般ごみで処分できない理由
そもそも日本刀は殺傷能力が高い武器です。もしごみの中に日本刀があったら大騒ぎになってしまうでしょう。他にもゴミの収集員などが怪我をしてしまったり、誰かが持ち去って犯罪に使ったり、さまざまなリスクが伴います。
一般ごみとして出したい気持ちはわかりますが、非常に危険なので絶対にやめてください。人に危害を加える凶器だという認識をもち、適切に処分しましょう。
銃砲刀剣類登録証とは?
銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)により、刃渡り15cm以上の刀ややり、薙刀、刃渡り5.5cm以上の剣、あいくち、美術品や骨董品として価値が認められた火縄式銃砲を所持したり売買したりするためには各都道府県の教育委員会が発行する「銃砲刀剣登録証」が必要です。
この登録証がない状態で日本刀を所持していると銃刀法違反となり、最悪の場合警察に逮捕されてしまうという事態も考えられます。
古い日本刀が見つかったら、まずは銃砲刀剣登録証があるかどうかを確認してください。
日本刀の登録証がない?!対処方法とは?

とはいえ、見つかった日本刀に本来備え付けられているべき銃砲刀剣登録証が見当たらないというケースも往々にしてあります。そんなときには以下のような手順で対処してください。
まずは警察署へ
まずはご自宅やご実家など日本刀が見つかった場所を管轄する警察署の生活安全課に連絡してください。片付けをしていて銃砲刀剣登録証がない日本刀が見つかるというケースはしばしばありますので、ご自宅で日本刀が見つかったからといっていきなり銃刀法違反で逮捕されるようなことはありません。むしろ持ち歩いたりごみに捨てたりすることで法律違反となってしまうリスクが高まります。
発見した場所から移動させずに、すみやかに警察署に連絡して指示を仰ぎ、発見届を出すようにしましょう。部屋や蔵などから出すのも止めてください。警察官が自宅に来て証拠収集のために写真を撮影することもあります。
発見届を出すためには日本刀の現物と印鑑が必要で、その家の世帯主が手続きを行います。第三者が代行することは認められていません。
警察に届け出をすることで「刀剣類発見届出済証」が発行されます。これがあればとりあえずは不法所持で検挙されたり処罰されたりということはありません。
ちなみに、日本刀を廃棄したい場合は警察で処分してくれます。その際にも手続きが必要なので、処分する意向を警察官に伝えましょう。
代理人でも可能?!登録審査会の手続き
日本刀を所持し続けたい、あるいは売却したい場合は、新たに銃砲刀剣登録証を取得しなければいけません。警察で刀剣類発見届出済証の発行を受けたら、今度は教育委員会で手続きを行います。
警察から「刀剣類登録希望者通知書」が教育委員会に送られ、後日登録審査会の通知が自宅に送られます。
指定された日時に、刀剣類発見届出済証と日本刀を持参して登録審査会の会場に出向きます。登録審査員が長さや反りなどを確認して審査に合格すれば、銃砲刀剣登録証が発行されます。なお、登録費用として6,000円(税別)が必要なので、こちらも用意しておきましょう。
警察に刀剣類発見届出済証を発行してもらうための手続きは必ず本人が行わればいけませんが、登録審査会での手続きは発見した本人からの委任状があれば代理人でも可能です。都合が悪い場合は委任状を書いてご家族や知人にお願いしても問題ありません。
一般ごみでも大丈夫?模造刀・模擬刀・復刻刀の処分方法

日本刀を処分するためには警察や教育委員会での手続きが必要ですが、模造刀や模擬刀、復刻刀にも同じような手続きが必要なのでしょうか?ここからは真剣以外のものが見つかったときの対処法について解説します。
模造刀・模擬刀・復刻刀の違い
実はいずれも同じものを指します。合金で出来ている日本刀の模型のことを模造刀・模擬刀もしくは復刻刀と呼び、主にインテリアや劇用、居合の練習に使われます。
模造刀と呼ぶ人もいれば、復刻刀と呼ぶ人もいる。呼び方が違うだけであり、いずれも同じものであることを頭に入れておいてください。
所持しているだけでも違法?!
模造刀・模擬刀・復刻刀は刃が研がれていないため、切れないようになっています。銃刀法で刀剣とみなされないので、銃砲刀剣登録証がなくても不法所持にはあたりません。もちろん、仮に模造刀・模擬刀・復刻刀がご自宅で見つかっても警察への届け出は不要。処分したい場合は一般ごみとして捨てることもできます。
ただし、精巧に造られているものはぱっと見ただけでは本物の刀と違いがわからないこともあります。誤解を招いて思わぬトラブルになることもあるので、取り扱いには十分注意してください。
日本刀の処分は最終手段!買取がおすすめな理由とは?

ご自宅で日本刀が見つかった場合は専門業者に買い取ってもらうのがおすすめです。処分するのは査定をしてもらってからでも遅くはありません。その理由を考えていきましょう。
手入れや手続きが面倒?!
自宅で日本刀が見つかった場合は先ほどご説明したように警察や教育委員会で手続きを行わなければいけません。仮に警察で処分してもらうにしても手続きが必要です。登録証が見つかったとしても、所持し続けるのであれば名義変更手続きなどを行わなければいけません。さまざまな書類を書いて、何度も足を運ぶ必要が出てくるでしょう。
日本刀を大切に所有し続けるという選択肢も確かにあります。ただし、専門知識がないと自分で日本刀の管理をするのは大変です。錆が発生してしまったり、油焼けをしてしまったりして、かえって価値が低下するということにもなりかねません。定期的にメンテナンスを行わなければならず、手間もかかります。
日本刀にそれほど愛着がないのであれば、不要と感じているのであれば、早めに手放してしまったほうが得策だと言えます。
日本刀の処分は専門業者へ

日本刀は価格の多寡はあるものの、価値ある美術品として取引されています。ごみとして処分してしまうよりも、専門の買取業者に売却されるのがおすすめです。
専門業者であれば多少状態が悪いものでも手直しして適切に管理することができるので、買取ってもらえます。見た目が悪いもの、古臭いものでも、実は美術品や骨董品としての価値が高く、思わぬ高値で売れることもあります。
日本刀をごみとして処分してしまえば1円にもなりませんが、買取ってもらえればいくぶんか臨時収入を得ることができます。まずは古い日本刀が見つかったら査定依頼をしてみましょう。
ただし、業者に買い取ってもらう際には注意点もあります。これまでご説明したように、日本刀の所持や売買には銃砲刀剣登録証が必要です。形見のものや押入れなどから見つかった古い日本刀には登録証が添えられていないケースも多いです。
繰り返しになりますが、登録証が見当たらない場合は、まず警察に連絡をし、教育委員会で銃砲刀剣登録証の発行を受けてください。正式な買取はそれからとなります。
日本刀の処分なら買取専門店の散歩道へ

日本刀が見つかったら、散歩道にご相談ください。店頭買取、宅配買取、出張買取に対応しているので、ご都合に合わせてお選びいただけます。お見積り、出張査定・買取は完全無料。宅配買取も全国送料無料で承ります。
目利きの鑑定士が在籍しているので、商品の価値や相場観を正しく見極め、他社よりも好条件での買取に自信があります。LINE査定も実施しているので、ご自宅に居ながら査定依頼ができて便利。お忙しい方やお急ぎの方にもおすすめです。
日本刀をごみとして捨ててしまうのはもったいない。まずはお気軽に散歩道へ査定を依頼してください。損をさせない自信がございます。