日本国内、そして海外でも名高い洋食器のブランドといわれたオールドノリタケの特徴や代表作品をご紹介していきます。
オールドノリタケの特徴
オールドノリタケは日本陶器合名会社(現在のノリタケカンパニーリミテド)が作った洋食器です。今でこそ日本国内、そして海外でも「Noritake」として名高いブランド。その歴史は古く、江戸時代までさかのぼります。
創業者の6代目森村市左衛門は、もともと江戸で馬具商を営んでいました。当時は鎖国時代が終わりを迎え、海外からさまざまな文化や入りつつあった時代。森村は貿易商社「森村組」を設立し、アメリカで人気が高い陶磁器をはじめとした雑貨を扱っていました。
1889年、森村はパリの万国博覧会を視察。そのときに見たヨーロッパの陶磁器が彼の人生を変えました。限りなく美しい白さに、美しくて繊細な画付け。森村は「こんな白い食器を日本でも作りたい」と思い、技術者をヨーロッパに派遣して技術を学ばせました。
そして、1904年に愛知県鷹場村大字則武(現在の名古屋市西区則武新町)で日本陶器合名会社を設立。国内ではじめて白色硬質磁器の開発に成功しました。
10年後には日本初のディナーセットが、1933年にはこれまた国内初のボーンチャイナが完成。国内の陶磁器業界の草分け的な存在となりました。
1938年ころからはティーセットなどを北米に向け輸出を強化。地名にちなんでノリタケと呼ばれるようになり、1981年には「ノリタケカンパニーリミテド」に改称。いまでは世界有数の食器メーカーとして名を馳せています。
オールドノリタケの代表作品
オールドノリタケは日本陶器合名会社の創業期から発展期、つまり明治から戦前くらいまでに作られた作品を指します。洋食器、花瓶、置物などが多く、目を奪われるような混じりけのない白さと日本人らしい繊細な絵付けが特徴です。また、金の装飾が施されていて、ゴージャスな雰囲気も感じられます。
作られた年代が古く歴史的な価値が高いことに加え、当時はアメリカへの輸出用に生産されていたため国内ではほとんど流通していないことから非常に貴重で、高価で取り引きされています。
「オールドノリタケ孔雀紋ティーセット」は1911年ごろの作品で、孔雀と花が描かれた東洋らしい作風が特徴です。金彩盛り上げ装飾のコーヒーセットは花模様に盛り上げたゴールドに輝く装飾が非常にゴージャスな雰囲気。
オールドノリタケの代表作品として、アール・ヌーヴォー調を取り入れた華やかなデザイン画が有名です。ノリタケの最高峰作品とも言われる「マスターピースコレクション」が有名な作品として挙げられます。
アール・ヌーヴォー調の絵付けというのは、繰り上げ・金盛り・レリーフを施して模様上の絵付け・金腐らし・つづら織布目地の絵付け・色点盛り・エナメル盛り・レリーフの貼り付けと盛り上げ・転写絵付けの9つに分けられて作られます。とても人の手で作られたとは思えないほど繊細で、綿密な技法で作られており、収集家や骨董の専門家たちの間でも、大変希少価値が高く芸術作品として評価されている作品となります。
ノリタケの金彩装飾は24金などの純度が高いものを使用しているので、まばゆい輝き、豪華絢爛な見た目で、世界中にファンも多いのです。
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