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小野竹喬（おの ちっきょう）は岡山県出身の画家です。美しい日本の風景画に自由な作風を組み込み、独自のスタイルを生み出しました。ここでは小野竹喬の経歴や有名作品までを詳しく紹介。絵画を高く売るコツも公開します。
小野竹喬の経歴
引用：笠岡市立竹喬美術館
小野竹喬は岡山県笠岡市生まれの画家です。祖父と兄が画家という家庭に生まれた小野竹喬は、1903年に兄の勧めにより京都へ。
竹内栖鳳の元で学びながら「竹橋」の称号を授かりました。1909年には師匠である竹内栖鳳の勧めで京都市立絵画専門学校への入学を決意します。
当初、竹内栖鳳は写生派の伝統とカミーユ・コローの写実表現を融合した作品を描いていました。もちろん小野竹喬も大きな影響を受けたのは言うまでもありません。
その後はポール・セザンヌをはじめとした西洋近代絵画や、富岡鉄斎などの南画を研究し、大胆な筆運びと鮮やかな色彩を使った作風を編み出しました。
1916年には第10回文展で特選と大きな成果を残すも、翌年は落選。この出来事をきっかけに国画創作協会を結成し、自由な作風の模索を行いました。
1923年に名前を現在の竹喬に改めると、南画風の表現を取り入れた作画を展開。75年間の画家人生を通した小野竹喬の作品は、日本の美しさを後世に受け継いでいます。
小野竹喬の代表作品
引用：大阪市立美術館
小野竹喬の絵は、四季の移り変わりや一日の微妙な動きにまで目が向けられ、作品からは自然の細やかな息遣いが伝わってくるようです。
その中でも夕焼けの大木を夕焼けの空を背景とした「秋陽（新冬）/1943年」は小野竹喬を代表する作品のひとつ。他にも「深雪」や「池」など何気ない日常を描いた作品を数多く発表しています。
さらに晩年は、松尾芭蕉の「おくのほそ道」がそのまま作品名になった大作「奥の細道句抄絵」を発表。
10点にも及ぶシリーズものですが、小野竹喬は絵を描くにあたり現地を赴いて取材を続けたといわれています。そして3年もの月日をかけ、仕上げました。
おくのほそ道を絵画で表現する構想は、前からあったそうですが、戦争も重なりなかなか実現できなかったそうです。戦争が終わった晩年になり、ようやく実現した小野竹喬の集大成ともいえる貴重な作品でしょう。
その後文化勲章受賞を果たしますが、この作品に導かれたといっても過言ではありません。
小野竹喬の生み出したかけがえのない作品たちは、多くの人が語るように彼の人柄が生み出した作品です。日本の美しい風景画とともに、これからも受け継がれていくことでしょう。
小野竹喬の作品は、日本画、木版画、シルクスクリーン、リトグラフ、複製画などがあるが、特に価値が高いのは日本画です。代表作として「郷土風景」「波切村風景」「波濤」「青海」「冬日帖」「富士」などパステル調の温かみがある色彩と対象物を簡潔な形で表した作品の人気が高いです。
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